ここで、大学受験の方法の1つである指定校推薦の現状と、その問題点について考えてみたいと思います。 指定校推薦枠を持つ高校はどういったところでしょうか。例えば、難関大学の推薦枠を持っている高校は、それなりの歴史を持ち、偏差値などの成績的にもその地方で上位の高校がほとんどのようです。地方の大学だったら、中位に位置する高校に枠があるかもしれません。毎年、大学側は指定高校の選定を見直してはいるのですが、それまでの良好な関係の維持を図ることが多く、最近の成績動向ばかりを考慮しているわけではありません。そのため、案外と意外な高校が推薦枠を持っていることがあります。
この推薦枠を持っているか否かを表だって公表している学校はあまりありません。枠の有無を知るには、学校関係者や卒業生・在校生やその親などから聞きだすしか手はないのが現状です。推薦枠の有無を秘密にしている高校では、そうした人たちすらほとんど知らないということも十分考えられます。そこで必要となってくるのが信頼できる情報源ですから、これを確保してください。また、情報が古い場合は、それがあてにならないこともあります。指定校推薦枠が無くなっているかもしれないからです。常に最新情報を得るように心がける必要があります。
さて、こうした枠はどのような生徒に与えられるのでしょうか。
難関大学へのものであれば、当然成績上位者からリストアップされます。しかし、国立最難関大学といったところへ志望している生徒や、私立大学への志望を希望していない人は除外されていきます。
また、生徒会や部活動その他での活躍、学校への貢献度も加味されます。
そのため、こうした枠を得るには学習だけに限らず積極的な高校生であることが求められるでしょう。また、担任などへさりげなく推薦をもらえるようアピールすることも効果的かもしれません。これは相手の性格をよく考慮してから行わないと逆効果になるので注意してください。
地方大学への指定校推薦はそこまで努力を要しません。そこへの志望の意思を示してさえいれば、話が舞い込むことがあります。
これらの傾向は、それこそ高校や先生達によって千差万別であるでしょうから、指定校推薦を目指す人は、その高校ではどうなっているか調べてみる必要があります。
受験が楽になるというイメージの指定校推薦ですが、問題がないわけではありません。
まず、指定校推薦枠を餌に生徒会に立候補を促されるなど、学校と生徒間での影の取引が行われることがあります。また、指定校推薦で無事合格したとしても、学校の進学状況をより良く見せるために国公立大学を半ば強制的に受験させられるところもあります。指定校推薦はセンター試験が行われる前に終了していますが、国公立大学の2次試験終了まで学習に拘束されます。大学側は、指定校推薦の理念として、合格決定後のから入学までの期間を入学後の為の学習期間として合格者に過ごさせる、ということを掲げているところが少なくありません。そうしたことを考え合わせれば、こうした高校側の傲慢な姿勢はその理念を全く尊重していないといわざるを得ません。また、合格が決まっているにもかかわらず国公立大を受験するのですから、上手く対処しないとクラスメイトとの関係が悪化するかもしれません。また、高校が推薦者を選考するので「どうしてお前が選ばれたんだ」という不満を周りにもたれてしまうこともあり得ます。
このように、一見良いことばかりに見える指定校推薦ですが、意外にも問題が少なくないのです。
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